カヌレはなぜ高い?作るのが難しい?蜜蝋を使う理由や黒いのはなぜ?

今回は、カヌレにまつわる様々な”なぜ?”について、解説してきます。

以下の内容をご紹介していきますので、カヌレの知識を深める参考にしてくださいね!

●カヌレはなぜ高い?
●カヌレは作るのが難しい?
●カヌレはなぜ黒い?
●カヌレはなぜ蜜蝋を使用する?
●カヌレはなぜあの形をしている?

カヌレはなぜ高い?作るのが難しい?

カヌレが高い大きな理由として、作るのが難しいことが挙げられます。

ネットで調べると分かりますが、苦戦している人がものすごく多いです^^;

繰り返し挑戦しても明確な失敗理由が分からず、試行錯誤されている方もたくさんおられます・・


このようなことからも、商品として完璧な状態に作り上げることの難しさが分かります。

以下では、難しいと言われる主な理由を2点ご紹介します。


①.均一に焼き色を付けるのが難しい
焼成の際の温度管理はもちろん、材料の混ぜ方、型への入れ方、生地の寝かせ方など

均一で綺麗な焼き色を付けるには、様々なコツがあります。

また、綺麗な焼き色を付けるには、時間をかけることも必要です。

例えば、カヌレの焼成時間は60分程度が基本ですが、この時間は他のお菓子と比べて長いです。

(外側のカリカリとした食感が生み出されるのも、長時間にわたり焼成していることが理由のひとつです。)

小さめサイズのスイーツであるにもかかわらず、焼成時間が長いことから

加熱にかなりの時間が必要なスイーツであることをお分かり頂けると思います。


また、綺麗にムラなく焼き上げるのは、焼成前の生地を寝かせる工程も重要です。

材料を混ぜ合わせた後に12~24時間くらい寝かせて、小麦粉に含まれるグルテンを落ち着かせます。

(混ぜ合わせた直後のグルテンが豊富な状態で焼くと、粘り気が強すぎて、焼成時に不具合が発生します)

このように、カヌレに均一な焼き色をつけるには様々なコツや多くの時間を要し、

これがカヌレの価格が高い一つの理由となっています。


②.カヌレ独特の食感を出すことが難しい
カヌレの特徴は、なんといってもあの食感。

外はカリッと、中はしっとりもちもちしていて、”ねっちり”や”むっちり”といった

表現するにも難しいような独特な食感がたまりませんよね^^


カヌレの材料は、風味付けにラム酒やバニラを使用しますが、その他は小麦粉・グラニュー糖・卵・バターなど、お菓子作りを代表するような材料ばかりです。

小麦粉(薄力粉、強力粉)の配合によって、弾力のある食感を生み出すことができますが、

同時に、焼成時の温度管理や生地を常温に戻しておく工程も重要です。

ここがしっかりできていないと、中が硬くなりすぎたり、逆に生焼けでべちゃべちゃになったり・・

良い塩梅をつかむことが難しいことも、「カヌレは作るのが難しい」と言われる理由です。

カヌレはなぜ黒い?蜜蝋が関係している?

カヌレを初めて見た時に、

「なんでこんなに黒い・・?」
「焦げてるみたい」
「体に悪いのでは?」


と思ってしまう人もいるかもしれません。

出典:amazon.co.jp

しかし、本当に焦げて”すす”になっているのであれば、苦くて食べれたものではないと思います・・

もちろんそんなわけではありません!

黒っぽく見える理由としては以下のことが考えられます。


●グラニュー糖の影響
カヌレの材料として使用されるグラニュー糖が、焼成の時にカラメル化することによって表面が茶色っぽくなります。

プリンの黒いカラメル部分と同じイメージです。

体を害するような焦げではないことがお分かりいただけると思います。


●型に塗るバターや蜜蝋の影響
カヌレを焼く際、下のような方に入れて焼きますが、生地をそのまま入れると型にくっつきやすくなります。

くっつきを防止するために、型の内側にあらかじめバターを塗ってから生地を流し込みます。

バターが加熱されることにより、黒っぽい色になります。

要は焦がしバターの色です。

出典:rakuten.co.jp


バターの代わりに蜜蝋が使用されることもあります。
(本来のカヌレの作り方としては、蜜蝋が使用されるようです)

蜜蝋を使用したほうが、カヌレを型から出す時にするっと出てくるので型崩れしにくく、

表面もつるっと綺麗に仕上がると言われています。

また、蜜蝋を使用したほうが、外側のカリカリ食感が長続きしやすいようです。

バターと同じく、加熱されることにより黒っぽく変色するので、カヌレの表面が黒っぽくなるのです。

★そもそも蜜蝋って何?
蜜蝋は、ミツバチが巣を作る際に分泌する”ろう”のことで、成分は天然由来です。
(ハチミツとは異なります)

人体には無害で、ハンドクリームやリップクリームなどにも使用されています。

カヌレはなぜあの形をしている?

カヌレのデコボコとした形は印象的ですよね。

カヌレはフランス語では”溝が付いた”という意味を表します。

側面のデコボコはよく数えてみると12個の溝があり、この数字にはキリスト教に深く関わる数字であると言われています。
(正式な由来はハッキリとはしていません。)


■最後に
以上、カヌレにまつわる様々な”なぜ?”について、解説させていただきました。

カヌレをより楽しむためのきっかけになれば幸いです!

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